断面が面白い
学生時代、僕は所属していたゼミで集落の調査をやっていました。

魅力的な集落を探して、夏休み、春休みにその村に寝泊まりしてその集落全体の図面を作り、なぜその町が魅力的なのかを研究するというものでした。

その集落によって当然その魅力のもととなるものは違っています。道が迷路のように複雑であったり、ところどころに小さな広場があったり、家々の屋根の形に共通性があったり、壁の材質、瓦の色に統一性があったりといろいろな理由があります。

その中で平面的な広がりだけでなく、断面としてみたときに面白い街並みというものもあります。

この4月から5月にかけてイタリアを旅行した時も、この町の断面の面白さにひかれて、時間があったらちゃんとした調査をしたいと思ったところがいくつもありました。

大体、坂道のある街はどこに行っても面白いところが多いのですが、今回はそれが3つのタイプに分類できることがわかって面白かったのです。

① 街が亀の背中のようにポッコリと持ちあがっているタイプ
  ローマ近郊のサガローロがこんな感じでした。

サガローロの断面図
サガローロの街

② 谷を中心にして、両側が山になって登ってゆくタイプ
  ナポリの南、アマルフィーがそんな感じでした。

アマルフィーの断面図
アマルフィーを海から見る

③ 急な斜面の途中の比較的斜面の緩いところにできた町
  シチリアのタオルミーナがこれに当たります。

タオルミーナの断面図
タオルミーナのまちを丘の上から遠望


断面が面白いことが空間の魅力の一つになっていることは、一軒の建物の場合にも言えます。僕たちは、住まいを考えるときに間取りがどうかと平面で考える習慣がありますが、空間は3次元なので、当然断面も大事になってきます。
そして、優れた建築は必ずと言っていいほど断面に魅力があるものなのです。
断面図が美しいとか、断面のピロポーションが良い、などということをよく言います。
Posted by kozyken
category:建築
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