都市の歴史
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去年の秋から今年にかけて、都市史に関係する本を4冊続けて読みました。

法政大学の建築学科には陣内秀信さんという都市史の教授がいるのですが、今年で退任するということで、いろいろとお話を聞く機会が多くありました。
そこで陣内研究室の卒業生とも会う機会が自然と多かったのですが、卒業後、研究者として本を書いている人が多いので、彼らの書いた本を読んでみました。

稲葉佳子さんの「台湾人の歌舞伎町」は戦前に日本へ来て、戦後そのまま残り、新宿歌舞伎町の発展に関わった台湾人の人たちを丁寧に取材して書かれた本です。10年掛かって取材を続けたというだけあって、歌舞伎町の街の変遷を詳しく調べ上げた労作でした。

岡本哲志さんの「川と掘割20の跡を辿る江戸東京歴史散歩」は、江戸初期から明治、大正、昭和にかけて東京中に張り巡らされていた水路の変遷を辿る、とても興味深い本でした。江戸から明治にかけては水路は重要な交通運搬の手段でしたから、東京中に水路がめぐらされていたのですが、関東大震災、太平洋戦争の空襲の瓦礫処理のため、また高度成長期の首都高速道路に利用されることでそのほとんどが埋め立てられています。でも、結構その痕跡が今でも見ることが出来るということで、写真と図面で丁寧に説明されています。僕は子供のころにこれらの水路を見た記憶があるので、興味深く読むことが出来ました。

クリエーティブローカルと題されたエリアリノベーションの海外編は、この中の一章、イタリアのアルベルゴ・ディフーゾについて、中橋恵さんが書いています。僕は2年前に中橋さんの案内でアルベルゴ・ディフーゾを3カ所ほど訪ねているので、楽しく読ませてもらいました。日本より一足早くヨーロッパの都市は衰退期に入っているのですが、これをネガティブに考えず、クリエーティブにとらえて行こうという視点がこれからの日本の都市を考えるうえでも大切な視点だと思いました。

樋渡彩さんの「ヴェネツィアのテリトーリオ」という本は、ヴェネツィアの繁栄の陰には、その陸地側との関係が大きかったということを調査した本です。後背のアルプス山地からアドリア海に流れ込む3本の川とその支流沿いの町々の産業と、川を下る材木がヴェネツィアを支えていたということ。今までヴェネツィアというと、東方貿易で栄えたという面が強調されてきましたが、それだけではないことが良く解る本です。
現地でのフィールドワークに加えて、膨大な量の資料を調べ上げて、実に緻密に論考を重ねた労作でした。

同じ大学の建築学科の卒業生ですが、我々のように実務的な仕事をしている人間とは少し違って、地道に丹念に研究を重ねてゆく仕事ぶりには本当に感心させられます。

困ったことに、これらの本を読んでいるうちにまた旅に行きたくなりました。
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川崎の複合ビルⅡ期工事―屋階の配筋検査
土曜日には川崎の現場へ屋上床、梁の配筋検査へ、いつもの構造事務所のSさんと行ってきました。

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Ⅱ期工事部分は2階建てなので、2階の上が屋上になります。
鉄筋の間に黄色い棒状のものが点々とありますが、これは何でしょうか?

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屋上の床は水平ではなく、何カ所かある排水溝に向かって、雨水が流れるように勾配を取るようにしています。これはコンクリートを打ち終わった後に、左官屋さんが水上から排水溝のある水下へ鏝で慣らしながら勾配を取るのですが、この黄色い棒はその時のレベルの目安になるものです。水上が長く、水下が短くなるように調整してあるのですね。

明日コンクリートを打設して、その後、屋上手摺の部分のコンクリートを打設すればⅡ期工事のコンクリート工事はすべて完成します。
明日はお天気は良さそうですが、今日はだいぶ雪が降っているので積雪が心配です。ただ、現場の方はそのことも考慮して、今夜は朝まで、型枠内部でジェットヒーターで暖房をして、スラブ上に降った雪を解かすように考えています。
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イスラム幾何学芸術展
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先日、川崎の中原市民会館で行われていた、イスラム幾何学芸術展を見てきました。

普段中々触れる機会の少ない、イスラム諸国のデザインを見ることのできる大変興味深い展覧会でした。

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正方形、長方形、円、正三角形など、単純な幾何学的形態を使いながら、その組み合わせと繰り返しで描かれた、複雑な文様は見る者を魅了します。
精緻な幾何学模様ですが、じっと見ていると動き出しそうな錯覚を感じます。

作品は紙のボードに何色かの糸を縫い付けて作ったものですが、シンプルで美しものです。イスラム教では偶像崇拝が禁止されており、モスクの中にもキリスト教の教会のように具体的な絵を描くことが禁止されています。その為に、このような抽象的な幾何学模様が発達したのだと言われています。

この模様は、絨毯や食器などにも応用されていて、5年前にイスタンブールで訪れたモスクの壁にも色鮮やかなタイルとして見たことを思い出しました。

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江古田の家―基礎コンクリート打設
昨日は江古田の現場の基礎コンクリートの打設でした。

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少し早めに現場に着いて、先日の配筋検査で若干の訂正を頼んでおいたところが直っているかどうかの確認をしました。

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コンクリート打設前に、ミキサー車で届いたコンクリートの検査を行います。コンクリートの固さ(スランプ値)、含まれる空気量、塩化物の量などが規定以内に収まっているかどうかの検査ですが、問題はありませんでした。

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道路が狭いため、こんな感じで、道路を通行止めにして、ポンプ車を設置して、ミキサー車で運ばれたコンクリートを打設します。
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江古田の住宅-基礎の配筋検査
今日は午後から江古田の現場へ、基礎の配筋検査に行ってきました。

一部修正箇所がありましたが、大きな問題もなく配筋検査は終わりました。
その修正を終わって、12日には基礎のコンクリート打設になります。

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